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小平で「ラカトシュ」を聴く [音楽・コンサート]

ラカトシュアンサンブルのコンサートを聴きに小平へ。
 たしか4年ぶり、のロビー・ラカトシュさん
 1965年生まれで今年厄年(本厄)

久しぶりのラカトシュコンサート、なのですが、
平日の新宿(オペラシティ)か休日の小平(ルネこだいら)か、選択肢が2つしかなく、
期末で多忙の友人が「平日は行けるか分からないから休日に行こうよ」と言うので
成田空港近くの実家から数回乗り継いではるばる小平まできました。
あまりの長距離にちょっとした遠足気分。(笑)

西武新宿線の小平駅から徒歩3分くらいでルネこだいらに到着。
約1200名収容の大ホールで「完売」と書いてありました。
確かにコンサートの告知に気付いたのが今年1月の私達の座席も2階。
前回すみだトリフォニーホールで観た時は余裕で前方の座席が取れたのですが、
今回完売と知り、いつの間にそんな人気者になっていたのかと驚きました。。 


【ロビー・ラカトシュについて】
1965年、ハンガリーのジプシー・バイオリンの名門、ラカトシュ家に生まれる。
7代前の祖先がジプシー・バイオリン中興の祖でベートーベンやリストを感動させたと
言われる“ヤノーシュ・ビハリ”という血筋のロビー・ラカトシュは、
父親や叔父(シャーンドル・ラカトシュ)に学び、ブダペスト音楽院卒業後、
ジプシー・バイオリンを中心とした楽団を結成し、世界中で演奏活動している。
このロビー・ラカトシュを中心に第二バイオリン、ギター、ピアノ、コントラバス、
ツィンバロンで編成されたのがラカトシュアンサンブル。

今回は、新譜2枚からの曲も含めての構成でした。

 

Klezmer Karma

Klezmer Karma

  • アーティスト: Roby Lakatos
  • 出版社/メーカー: Avanti Classic
  • 発売日: 2007/01/30
  • メディア: CD

Fire Dance

Fire Dance

  • アーティスト: Roby Lakatos
  • 出版社/メーカー: Avanti
  • メディア: CD
演奏曲目は、第一部が

1.炎の踊り~ジプシー・ボレロ~ツィツコム・パラフレーズ(ヨージェフ・シュハ・バログ)
 20世紀後半に活躍したバイオリン奏者シュハ・バログの作品で
 初っ端からパワー全開の弾きっぷりでした。

2.メニューインに捧げる瞬間(ロビー・ラカトシュ)
 1999年に亡くなったバイオリン奏者ユーディ・メニューインとラカトシュが
 よく協演したことから、ラカトシュが弔意と感謝の念を込めて作曲したとか。

3.屋根の上のヴァイオリン弾き(ジェリー・ボック)
 ユダヤ人を描いたミュージカルをロマ(ジプシー)の血が流れたラカトシュが
 ジプシー風にアレンジして演奏するというのがなかなか面白い試みでした。

4.ビハリの思い出に(イヴォ・チャーンパイ)~ヘイレ・カティ(ヤーノシュ・ビハリ)
 先祖のビハリに因んだ曲と、ハンガリーでは非常に有名な後者、
 共に独特のリズムと少々悲しい雰囲気を醸し出す曲。

5.第三の男~ハリー・ライムのテーマ(アントン・カラス)
 チターでの演奏しか聴いたことしかありませんでしたが、
 ジプシー・バイオリンで演奏すると妙に明るく聴こえたりして。(笑)

6.パピエロスン組曲(ヤブレコン)
7.イデッシュマメ(イェレン/ポラック)
 この2曲はユダヤ語の歌詞がついていて、
 6が紙巻タバコを売り歩く兄弟の歌、7はお母さんのことを歌った歌、とのこと。
 ゲストのミリアム・フックスというオバアチャン歌手が歌ったのですが、
 2曲とも最初はユダヤ風に重たい雰囲気で演奏された後、
 ジプシー風やタンゴ風にアレンジされていました。

ここまでで1時間たっぷり。
すっかりジプシー・バイオリンを堪能して満足したのですが、
20分休憩後は第二部です。

8.ディズィフィンガーズ(ロビー・ラカトシュ)
 新譜からの一曲で、素早く動く指さばきが目がくらむほど、ということから
 ディズィ(dizzy)とタイトルにつけられたそうですが、本当に早弾きの曲でした。

9.ゴッドファーザー~愛のテーマ(ニーノ・ロータ)
 ラカトシュが主旋律を弾くには弾いていたのですが、
 この曲はギターのアッティラ・ロントさんのソロ演奏+歌がメインという
 他の曲とは少々趣の違う演奏で、気分は悲しげな「ラテン」という曲でした。

10.ツィンバロン ソロ
 ツィンバロン、とはハンガリー語でCimbalomと書いて、
 ハンガリーを中心とする中欧・東欧で見られる打弦楽器。
  ←これ 
 弾く部分は、 こんな感じ
 主にロマ(ジプシー)の音楽で多く用いられ、
 ストラヴィンスキーなどの現代作曲家の作品でも用いられることがあるそうで、
 日本でも演者が増えてきている楽器だそうです。
 今回のラカトシュ・アンサンブルではツィンバロン、コントラバス、ピアノの3人が
 大幅な若返りを図って(19歳か20歳)メンバーチェンジしていたので
 演奏も物足りないかと思っていたのですが全然そんなことはなく、
 20歳のツィンバロン奏者イェヌー・イシュトヴァーン・リステシュの
 緩急強弱自由自在の演奏ぶりには感嘆しました。
 細いバチのようなもので細い弦を叩いて音を出すのですが、
 左右の手の動きの早さといったらもうビックリビックリで、
 もう少し聴いていたいくらい、と思ったほど素晴らしいソロ演奏でした。

11.チャールダーシュ(ヴィットリオ・モンティ)
 題名は19世紀中葉にヨーロッパで人気のあったハンガリー音楽・舞踊の一つ。
 2拍子とシンコペーションのリズムが特徴的で、
 最初のゆっくり悲しい曲調から後半に向かってテンポが速くなっていくのが
 もう聴いていてゾクゾクしました。

12.カサブランカ~時の過ぎ行くままに~(ヘルマン・ハプナフェルド)
 イングリッド・バーグマンとハンフリー・ボガード主演の映画の主題歌。
 前回のコンサートではジャズ風のアレンジの曲が多かったのですが、
 今回はこの曲だけがジャズの雰囲気でした。

13.ひばり(グリゴラス・ディニーク)
 作曲者は20世紀前半に活躍したルーマニアのジプシー風バイオリンの名手。
 とにかく早弾きの曲で、パンフレットには
 「この世のものとは思えぬ悪魔的な超絶技巧の見せ場」とありました。
 確かに、後半のカデンツァの部分は、早くて高音で
 目を閉じて聴いたら本当にひばりが鳴いているのでは、と思うほど。

ここまでで2時間。

前回アンコールで3回も舞台に戻っては演奏してくれたので期待して拍手すると、
2度アンコールに応じてくれました。
最初が「さくらさくら」をしっとりと、次がハチャトゥリアンの「剣の舞」を勇ましく。

今回は終演後サイン会を予定していたので、2回のアンコールで終演となりましたが、
ジプシー・バイオリンで心もおなかも一杯、満足満足大満足。

という訳で、小平まで足を運んだ甲斐があったというものだ、としみじみ思い、
来年もまた来てね!と願うラカトシュのコンサートでありました。 

タグ:ラカトシュ
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コメント 6

浦島太郎

小平・・・懐かしいです。
昔の実家からは結構近くて、友達が小平に下宿してて、
遊びに行ったことがあります。
西武線・・・ああ、懐かしい・・・
で、ラカトシュ、凄かったですか、やはり。
私も、実際に見てみたいものです。TVで見ているだけでも凄いですよね。
by 浦島太郎 (2007-03-20 02:54) 

cocoa051

うつぼさんがわざわざ小平まで出向くのですからすばらしい音楽なんでしょうねぇ。
ジプシー音楽が注目されていることはニュースとかで知っていましたが、実際にはどんな曲で、どんな演奏かはまったく存じ上げていません。読んでて、なにか気持ちが高揚してきました。ありがとうございました。
by cocoa051 (2007-03-20 16:03) 

うつぼ

浦島太郎さん、こんばんは。
小平に行ったのは今回初めてでしたが、電車やバス、町の風景も千葉とはどことなく違っていてアウェー気分でした。(笑)
ラカトシュは以前観て以来すっかり大ファンなのですが、生ラカトシュの演奏は本当に凄いですよ。どうやったらあんなに早く指が動くのかなー、なんて感心しっぱなしでした。
by うつぼ (2007-03-21 19:32) 

うつぼ

cocoa051さん、こんばんは。
私も出来れば新宿に行きたかったのですが多忙な友人に合わせて、という感じです。まあ、新宿といってもオペラシティも自宅からはそんなに近くないのですが。(笑)
ジプシー音楽は「情熱」だと思います。長い歴史の中で育まれた音楽で日本人の私でさえも熱くなれる、というか心打たれる音楽です。
入門編としてラカトシュのベスト盤などいかがでしょうか?
by うつぼ (2007-03-21 19:35) 

堀越ヨッシー

...すみません、先に謝っておきます。
どうしてもラクガキストとしての血が抑えられなくって...
詳しくはオイラのブログで。
by 堀越ヨッシー (2007-03-22 16:50) 

うつぼ

堀越ヨッシーさん、こんばんは。
ぜーんぜん謝る必要ないですよ!
さっきイラスト拝見しましたが、激似で笑ってしまいましたし。。
ロマの熱い血とラクガキストのヨッシーさんの熱い血、相通ずるものがあるのかもしれませんね。(笑)
by うつぼ (2007-03-22 23:38) 

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