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舞台版「ヘドウィグ&アングリーインチ」を観る [舞台・ミュージカル・アート]

新宿FACEで「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」を観る。
  主演は山本耕史

「ヘドウィグ&アングリーインチ」というと、数年前
 三上博史が主役を演じていたのは知っていたものの、
洋物ミュージカルを日本人が演じるというのに何だか抵抗感があって
観たことがなかったのですが、

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2002/09/06
  • メディア: DVD

昨年観た映画版のインパクトがあまりにも大きくて今でも余韻が残っているので
今回どうしても舞台で観たい!と思い新宿歌舞伎町まで馳せ参じました。
公演会場の新宿FACEは座席数470席のライブハウスのような趣で
全部で17列しかないこじんまりした空間です。
チケット完売で立ち見客も結構多い場内の観客の8割くらいは女性。
山本耕史さんのファンが多いのかな、と思ったりして。
前から9列目の右寄り通路側に着席したところで19時ちょっと過ぎ開演。

初っ端に、座席横の通路を、山本耕史さん演じるヘドウィグが
ド派手な衣装をまとい、金髪のヅラを被って登場するのにビックラしました。

踵高いブーツ履いてるし、「山本さん、背高過ぎ」。


あらすじは、、、、
東ベルリンに生まれたハンセルは、ラジオでアメリカの音楽を聴きながら
自由の国へ行きたいと願い、出会った米兵と結婚することを決心したが、
東ドイツを脱出する結婚証明を得る為に性転換手術を受ける。
と、手術ミスで取るべきものが「1インチ」だけ残ってしまう。
「怒り(アングリー)の1インチ」を残したまま、母の名前「ヘドウィグ」に名を変えて
渡米するがすぐ離婚、細々と暮らしている時に出会ったのが少年トミー。
愛情を注いでロックの作曲の仕方から何から教え込んだにも関わらず、
怒りの1インチの存在を知ったトミーはヘドウィグの元を去り、
ヘドウィグの作曲した数々の曲を自作のものとして発表し全米でヒットさせる。
裏切られた思いを抱きながら、ヘドウィグはバンド「アングリーインチ」と共に
トミーの全米ツアーの行く先々についてまわり、
近くの狭い会場(ライブハウスだったりファミレスだったり)でライブを行い、
自分の片割れ(愛するもの)を見つけようとするが。。。と
大体、映画版
に沿った感じでした。

ただ、、、映画版と同じあらすじなんですが、
画面越しと目の前のライブの違いがあるにしても、
映画の印象が強かったせいか少々違和感がありました。
映画と舞台なんだから同じものではない、、、と頭の中では分かっているのですが。 

やはり
 日本人がこれやるのって大変なんだろな
 最初にヘドウィグが登場した時、
和風な顔でアイメイクバッチリの姿を観て微妙な気分になりました。
山本さんが思いの外マッチョで筋肉ムキムキ(特に上腕)で驚いたのですが、
非常にキレイというか美しいというか、
白い体をピチピチのレザーの衣装に身を包む姿はそれなりに良いのですが、
顔が濃くないのがどうも引っかかっちゃって。。。
途中で見慣れてきた頃には舞台も終わっていましたし、。。。
まして、普段テレビなどで観ている人がああなってしまうと、
「華麗なる一族の撮影で忙しくて稽古も大変だったろうなあ」などと
余計なこと考えて自分の中でスイッチ切り替えが出来ないといかなんというか。
とはいえ、見た目は致し方ないとしても、
セリフ部分でもう少し激しく演じてくれてもよかったかな、と思いました。
ヘドウィグはテンションが高くて「笑ってないと泣いちゃうから」と言いながら
明るく振舞おうとする切ない役柄だと思うので、歌が非常に上手かっただけに残念。

ヘドウィグ夫イツハクを演じたのは
中村中(あたる)さんという歌手でしたが、
本家のミリアム・ショア(女優です)と同じくらい良かった。
イツハクの他に何役も演じるのですが、声色がよく変わる上に、
低音から高音まで歌からセリフまで器用に演じていたのに感心することしきり。
ただ、本家のような出で立ちでずっと演じていたイツハクが、
最後の最後でウェディングドレスのような白いドレス姿で登場するのは
特に要らない演出だったような気がしてこれまたちょっと残念。

残念続きに、、、「パイプ椅子に長時間座るのはちょっと辛くて・・」残念。

更に更に、中途半端な黒スーツ姿のバックバンドの皆さん、
彼らはナゼあのような格好で演奏していたのか、これまた演出なのか、
ヘドウィグとイツハクに合わせて普通のロックバンドの衣装で出ていたら
主役2人と違和感なく観られたのに、
ライトが当たると本当に中途半端な感じに思えて仕方ありませんでした。

最後にも一つ、セリフが日本語なのに、歌は全編英語だったのは演出?

ふと、ディズニーシーのマーメードラグーンシアターで
人魚のアリエルが日本語でセリフを話した後、唐突に英語の歌を歌いだす、
という摩訶不思議な光景を思い出し、それより凄いかも、と思ってしまいました。

♪6 inches forward and 5 inches back, I got an angry inch♪

6インチあったものを5インチ切って残ったのが「怒りの1インチ」という歌、
さすがにこういうのはどうやって日本語にするのかなー、と思っていたので
こういう歌は英語で歌ってもよいとは思っていましたが、
日本語字幕もないし(一部の曲は和訳の紙が事前に配布されましたが)、
映画も舞台も観たことない人が観たら何が何だか分からないだろうな、
と思いました。

と残念ポイントばかり書いてしまいましたが、
演出する側の自己陶酔・自己満足的な雰囲気を感じてしまったというのが
正直な感想ですな。

多分、山本さんファンにとっては大満足な舞台だと思いますが、
多分(大部分の)ヘドウィグファンにとっては何となく消化不良の感ありで、
山本さんも中村さんも歌は上手いし実力があって良かっただけに、
演出次第でもう少し良い作品になったのではないかなあ、と素人ながら
厳しいことを思ってしまった舞台版「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」でありました。


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LICCA

こんばんわ、お邪魔させて頂きます。LICCAです。
少し前の記事へのコメで申し訳ありませんが、この舞台、今度見に行くんです。
しかも、何故か名古屋・・・(私は関東在住です。)
山本君のファンではありませんが、訳あって、見に行くんです。
東京のチケット、すぐ完売してましたよ。
少し、前知識が欲しかったので、楽しく記事読ませていただきました。
でも、まっさらな気持ちで、見に行ってきます!
by LICCA (2007-03-09 18:44) 

うつぼ

LICCAさん、おはようございます!
この記事にやっとコメントいただきホッとしました。。。(笑)
私もあと一度は観たいかな、と思ったのですが、東京のチケットはあっという間に完売で(当日販売の立ち見の方もかなり沢山いました)、厚生年金会館の追加公演が出ましたが、やはりライブハウスくらいの箱で観るのがよいと思います。
それにしても名古屋まで足を運ばれるとは大変ですが、楽しんで下さいね。
by うつぼ (2007-03-10 10:10) 

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